「あっ! 待ってよーー! っきゃ!」
教室でたすぐそこで大きななにかとぶつかった。
…?
こ、転んだよね…?
痛くない?
って、下敷きにしちゃった!
人だし!
「あ、の……、ごめんなさい! 大丈夫ですか?」
乗っていた体からどきながら、
おそるおそる声をかける。
大きな人はどこかみたことがー…
「あぁ、大丈夫。怪我は? 」
ここまで心配してくれるなんて!
優しい人だなぁ。
「あっ、大丈夫です…。」
でも本当に見たことがぁ。
んーっと。
誰だっけ?
階段の方から音がした。
「花音!? どうしたの!? 悲鳴だ、し…て…。」