秋は憂鬱。

ーバンッ




何かを殴る音と同時に捕まれてた手が離れた。



瞑っていた目を開けると、そこには怖い顔した海翔が立っていた。



「海翔ぉー!」



私はホッとしてその場に座り込んでしまった。



宮本先輩は少し経って海翔に殴られたのを理解し立った。



「誰だ、てめぇ! 1年か?」



あいかわらず怖い顔の海翔。



こんな顔初めて見た。



「汚いその手で花音に触ってんじゃねぇよ!」



また海翔が殴った。



宮本先輩は舌打ちをしてどっかへ行ってしまった。



怖くなって逃げたんだと思う。


でも、とりあえず安心した。