「………の、ん………花音……起きて!」


んっ……


誰…?


窓からはいってくる風が気持ちいいな。


って机で寝てた!


「んー? あぁ、ちいちゃん!」


私の大親友の佐々原千佐。


背が高くて和風美人っぽい子!


クールだけど優しくて、照れ屋さん!



「なんか夢でも見た? 苦しそうに見えた。」



夢……?


あぁ、思い出したくないなぁ。


でも、ちいちゃんは知ってるし。



「うん。中1のころの文化祭のあとのこと」



ちいちゃんはあぁと言ってた。


「思い出させてごめんね。」


と、謝ってくれた。



しかも、花音は私が守るってつけたしてくれたし



「やっぱり優しいなぁー、ちいちゃんは。」



ちいちゃんは顔を赤くして私に背を向けた。


照れてるちいちゃん。かわいい♪



「はやくかえるぞ。 おいてくからな!」



と、言って教室を出てってしまった。



私は急いで体を起こして、鞄を持ち、ちいちゃんを追いかけた。