さっきまで曇り空に見えた空が青空に変わった。



海翔のおかげ。



「ありがとう、海翔」




今なら海翔がいてくれる気がする。




「おう? 俺が守るからな!」



守る……か。



嬉しいな!



「海翔……私、文化祭出るよ!」




すると海翔は目を見開いた。



「じゃあお前コンテスト出るんだろ?」



え……?


コ、コンテスト?



「あの、なんのコンテスト?」



海翔は何言ってるの?みたいな顔をした。



「ミス&ミスターに決まってんだろ!」



……え?



「なんでーーーー!」



すると海翔は急に立ち上がり私を無理矢理立たせた。



「行くぞ!」



海翔は私の腕を引っ張り走り出した。



私は何をするのかわからずされるがまま走った。