私はいじめの事をなにもかも話した。



花音から聞いたいじめの内容も。



大人にも友達だった人にも裏切られた事も。



花音を守れるのは海翔しかいないと思った。



「そんなひでぇことされてたんだな…… あんなちっこい体で。」



「あぁ。だから花音を守ってほしい。 あのいじめの過去から救ってほしい」




「どうしたんだよ、急に」



「本当は花音、文化祭出たいんだ。みんなと。 でもまたいじめられたらって考えて出なくなっちゃったの。」



「そうだったのか。」



「海翔いしか出来ない。幼なじみからのお願い。」



「おう。 任せとけ! 」



あぁ。海翔で良かった!



「今花音は屋上だ!」



海翔なら任せられる。



海翔は走って出ていき屋上へ向かった。