その日から、美由希は和人の幻を見るようになった。
凍真は、そんな美由希を励ますことしかできない自分に情けないと思っていた。
ある時、美由希が不思議なことを言い出した。
「和人が読んでる…」
「えっ!」
「和人が、私を読んでいるのよ…」
っと言って屋上へ向かった。
凍真は、美由希のことを追いかけ屋上へ行った。
そこで、美由希は屋上の和人が飛び降りたところに立っていた。
「和人が読んでる…」
「美由希!和人は、もういないんだよ…」
「でも、私を読んでいるの…」
「目を覚ませよ美由希!」
凍真が、その言葉を口にしたときだった。
突然誰かが美由希と僕の背中をおした。
そして、美由希と僕が落っこちてしまっているとき屋上から和人が
「兄貴が悪いんだからね!」
っと言って屋上から見ていた。
凍真は…
「クソ!何で俺と美由希がこんなことに…」
そう言って最後2人は、地面に叩きつけられ死んでしまった…。