ドク少女



✻八尋Side✻



『はぁぁ〜…』


今日は少ないなぁ…このまま帰ったら絶対家の中入れてくれないだろし、ヤって帰ったとしても稼ぎが少なかったら意味ないし…


『…絶対あの男のせいで運が逃げたんだ。許すまじチャラ男』


ガヤガヤ

チッ、こっちはこっちで周りがうるさいし。なんで今日はこんなに人が多いんだよっ…


『あ゛ーイライラするっ…』


八つ当たりしたいのを抑え、人混みの中を歩き回り相手を探した。

その時…



パシッ


『ッ…』

「追い付いた〜、いやぁ人が多いって大変だねーしかも君歩くの早いしー(笑)」


なんでこの人…


『なんか用ですか?』

「うん、今から来てくれな…」

『嫌です』

「即答かよ〜」


ヘラヘラしてんなよチャラ男…


『…手、離してよ』

「じゃあ来てくれる?」

『絶対やだ』