「…あっ…ごめん。」








学校から少し離れた所で、岡本くんがやっと手をはなした。









「…ううん。大丈夫。」





もう少し、手をつなぎたかったなんて思うのは私だけ?








「よかった〜。嫌われたかと思った。」

という岡本くん。









「嫌いなんて思わないから…。それに…逆に嬉しかった…。」







「えっ?」








「あっ…気にしないで…うん。」






(私…何言ってんだろう…。あんなの好きって言うのと一緒だよ。)







「「………。」」









10分ぐらい歩いて、駅についた。夕方なので、人でにぎわっている。





「…ありがとう。送ってくれて…。」






「ううん。じゃあなー。」





岡本くんは、また来た道をもどって行った。








(…今日は、いろんなことがあっ
たな。)


そう思いながら、家に帰った。