───「よっしゃ。」









「…えっ、やばいかも…。」










みんなのババ抜き大会?が始まって数分がたった。







私は、みんなのゲームを観察中。布団に入りながら。









(…楽しそう…。)










みんなの反応を見ていると、結構面白かったりする。






ババをとったときのショックの顔を隠すところ。







ババを取られて、嬉しそうにする顔。










自分はやっていないから、そう思えるだけだと思うんだけどね。












(みんな、頑張ってね。)







そう思いながら、みんなのほうを見ていると、岡本くんと目が合ってしまった。









「…うるさい…よね?」





心配そうな瞳で、私に聞いてくる岡本くん。










「ううん、大丈夫。見てるほうも面白いから…。」










「…もしうるさかったら…言ってもいい
から。我慢するなよ?」






そう言って、私の頭を手でぽんぽんして来た。








「…………ッ⁈」








いきなりの岡本くんの行動に、わたしの思考回路は止まってしまう。










(…な、なんで……)