「…あれって…小川と島崎じゃん。」



島崎は、あやさんの名字。








その時、
ガシャーンという音とともに小川の筆箱が落ちた。






散らばるシャーペンやペン。







俺は、前に転がってきたピンクのペンを拾った。










「…はいこれ。」と小川に渡す。





拾ったペンを渡すと、顔を真っ赤にする小川。






(………?)








「…亮行こう。」




「…ん、ああ。」










「もう、柚ったら〜。ありがとうぐらいいいなよ。」





「…だって…。恥ずかしい…よ。」




と、小川とあやさんが言ってるとも知らずに太輔と科学室まで急いだ。