…と、始業式から3日がたった。


あれから、電車では一度もアキ先生に会っていない。


話す機会も見つからないし、放課後は良ちゃんがすぐ帰りたがるし…

もっとアキ先生と、話したいのにな…


じゃなきゃ、あたしなんて眼中に入れないし!

先生からしたら、あたしなんか高校生のガキであって…


だから、積極的に行かないと…!



…と、決心して、いつも先生の取り巻きに弾かれるのがオチなんだけどね…。


「あーあ、先生と2人で話せる時間が欲しいなぁ…」


朝のHRの後、そんなことをぼやいたあたしに、良ちゃんは容赦なく斬りかかる。


「お前まだ諦めてなかったの?」


うっ、良ちゃんのトゲトゲが刺さるっ