学校に向かう途中に親友の龍斗に会う。
龍斗は野球部に入っている。

龍斗には彼女はいたりする。

「お前、恋ってどんなことに恋なの?」
すると、龍斗が笑った。
「裕也、お前が恋のこと聞くの珍しいな。まぁ、ドキドキしたり、その人のことが一段と可愛く見えたりするのが恋なんだよ。」
「そういうことか。」
「うん」

いまは、放課後。

僕はその話を聞いた後、水泳部の練習拠点にもなるプールに行ったのだった。

まだ、誰も来てない。

僕は自分の水着に着替え、体操を念入りにして、プールに入った。

まずは軽めのクロールをして。

次は僕の得意とするバタフライをした。

蝶のように僕は舞っていた。

五十メートル、泳ぎ切ったら、そこには部員がみんないたのだった。

プールサイドに着くと僕はプールから上がったのだった。

「やっぱり、裕也はうまいな。」
「それは、ないですよ、まだ隼人先輩の方がうまいですよ。」

隼人先輩は僕が一年生の頃から、いろんなことを教えてくれた尊敬する先輩だった。
顧問が集まれという合図があり、僕たち水泳部全員は集まったのだった。