歌姫の君に恋をした。

「輝夜君…」

そう懐かしそうに名前を呼んでくれる事がすごく嬉しかった。
そんな美春の目にやっぱり俺は映っていなくて少し悲しかった。
だけど、覚えててくれた事が何より嬉しかった。
美春は俺の後ろにいた優と結斗に目線を向けていた。

「ああ、こいつらは俺の仲間だよ」
「仲間…?」

仲間というものが不思議なのか、なんの仲間なのかそんな顔を美春はしていた。
出会って数時間も経っていないと言うのにいろんな表情が見れて嬉しいとまで思ってしまう俺は相当美春にハマっている…。

「俺、嵐龍って暴走族の総長やってんだ。
こいつらは副総長と幹部。」

そう言うと優達は美春に自己紹介していた。


「美春、嵐龍と知り合いだったの!?」
「うん、そうみたいだね」


杏奈は俺との繋がりをただ年上のお兄さんとしか杏奈に話したことはなかったらしい。
杏奈とはあんなに笑うのに、美春の目に杏奈はあんなにはっきり映るのに…なんで俺は映んなんだよ…。