歌姫の君に恋をした。

「ん…」


静かになった保健室。
皆が何を話していいのか悩んでいた。
そんな中だったのか、美春の声は保健室に広がった。

「美春…?…美春!!」

そう何回も美春に呼びかける杏奈。
杏奈にとって美春は大事な奴なんだろう。
見ていればすぐわかる。

「杏奈…」

美春が目を覚ました。

「もう心配したんだからね!」

そういう杏奈の目にはまたうっすらと涙の膜が張っていた。
そんな杏奈に「ごめんね」と杏奈を安心させるかのように微笑んでいた。
そんな顔を見るだけで俺は“愛おしい”そう思うのだ。

「美春、起きたのか?」

そう言って俺達は美春のそばに寄った。