なのに…


なんで?
一瞬目があったのに何もなかったかのように目線がそれた。

「ねえ!咲來ちゃん?」
私は咲來ちゃんの腕をつかんだ。

「離してっ!触らないで触れないで!私は犯罪者とは関わりたくないのっ!」


その言葉を聞いた瞬間血の気が引くのを感じた。
気付いた時には涙があふれていた。