絶対私が取り戻すから…

「DVは子供にもうつるって聞く。だから俺はすごく不安でしょうがないんだ。だからあいつの名前、いやあいつの存在ごと俺の頭から消し去りたいんだ…」


「おい。なんでお前が泣くんだよ…」
「え?」

頬を触ると、手が濡れた。
私いつの間にか泣いていたんだ。感動することも長年忘れていた私。本当に生きた化石のような状態だった。いじめられていた当時もショックの余り泣けていなかった。