お母さんが戻ってきた。

愁はまだ入院してなくてはいけないから、私とお母さんの二人で家に帰った。


「癒亜ちゃん?」
「はい、」
「愁はね、頭に衝撃を受けて記憶を失っているの。」

「この先も、記憶を取り戻さないかもしれない。それでもあなたは、愁の彼女だって胸張って言える?」