「ぁあ!もうっ!」
バコンバコンバコン。

ちょっと!莉子!
UFOキャッチャーで惜しいところで取れなかった莉子は悔しそうにガラスをバコバコ叩く。

「莉子!怒られるよ!」
「…あ。」

莉子のしまったという顔につい笑顔がこぼれた。
なんなのよー、
と、莉子も笑う。
二人の周りには二人だけの世界があるような気がした。