もう一度その人を見てみると、

うわぁこの人、すごいイケメンだ…

顔だってさっき言ったみたいにありえない程整ってるし、髪は少し茶色がかってて無造作にセットされている。ルックスだって180cm近くありモデルよりいいんじゃない?ってくらい。


見惚れていると、
「どこもケガしてない?」
そう聞かれ

「は、はいっ!大丈夫です!!」
と答えると、

「ならよかった。」
と、とても安心した様子で、大人びている見た目からは想像できないような無邪気な笑顔を見せてくれた。

わわっ///

何このギャップ!
かわいすぎるでしょ!


またまた見惚れていると、
「じゃあ行くから。気を付けて。」

と言い残し、話しかける暇がないまま行ってしまった。

「あっ……」

こういうときに人見知りは損だ。

ていうかお礼すら言えなかった…


落ちこんでいるとそこにトイレから戻ってきた春歌が近寄ってきた。

「ちょっとちょっと!大丈夫!?」

戻ってくる際にでも見えたのだろう。

「うん。助けてもらったからケガせずに済んだよ。」

「よかった~。」


「ありがとう。
 あ、あのさ……さっきの人見た?」

「へ?うん、見たけどどうしたの?」