出会いはベタな図書室で


「…遥助君?」

「……。」

おかしい、さっきからなにも話さない。
もしかして…

「怖いの?」

私がそういうと、遥助君の体がビクリとした。


「やっぱ、怖いんだ。」

私がもう一度確信を持って言うと、


「……かっこわり。」

ポツリと小さな声で言って私を離す。



「ごめん、もう平気だから。」


遥助君は顔を背けて続けて言う。


「俺、高いところ苦手なんだ。…かっこ悪いとこ見られたな。」


すごく落ち込んでいる様子だ。


「ううん。誰だって苦手なのはあるし、普通だよ。」