「ちょっ!あぶね。」
遥助君が慌てて言った時、私はバランスを崩し、
「きゃっ!」
ーーードサッ
私が目を開けると、遥助君の胸にすっぽりとおさまっていた。
「あっ!ご、ごめん!」
急いで離れようとしても遥助君がなかなかはなしてくれない。
「もうちょっと、このままでいてくれない?」
「えっ?」
ーーードキッ
確かに胸が高鳴ったのを聞いた。
いきなりのことで、頭が追いつかない。
どうしよう、なんかすごくドキドキする。
「……。」
「……。」
長い間、遥助君の胸につかまえられていると、かすかに遥助君の体が震えているのに気がついた。

