出会いはベタな図書室で



「ちょっ!あぶね。」

遥助君が慌てて言った時、私はバランスを崩し、

「きゃっ!」

ーーードサッ



私が目を開けると、遥助君の胸にすっぽりとおさまっていた。

「あっ!ご、ごめん!」

急いで離れようとしても遥助君がなかなかはなしてくれない。

「もうちょっと、このままでいてくれない?」

「えっ?」

ーーードキッ

確かに胸が高鳴ったのを聞いた。
いきなりのことで、頭が追いつかない。
どうしよう、なんかすごくドキドキする。

「……。」

「……。」

長い間、遥助君の胸につかまえられていると、かすかに遥助君の体が震えているのに気がついた。