出会いはベタな図書室で


「じゃあ、俺ジュース買ってくるわ。」

「ありがとう。」

遥助君は走って人混みの中に紛れていく。

私はその姿を見ながら、優しくしてくれる遥助君のことを考える。





どうして遥助君がこんなに私に優しくしてくれるのかは、もう分かっている。

けど…







「おまたせ。どっちがいい?」

と遥助君は両手に持ったジュースを見せる。

「オレンジがいいな。」

と私が言うと遥助君はオレンジジュースを渡してくれた。

「ごめんね、行けなくて。」

「いいって!気にしないで。」



ほんとに優しいな、遥助君。


「あいつら帰ってきたら俺らが行きたいところ次行こうぜ。」

「うん!ほんとにありがとう。」

遥助君は少し照れて笑った。