少ししたら図書の先生が来て、俺らに本を運ぶのを頼んで来た。
だるいと思いながらもやろうとした。



藤咲は手いっぱいに本を抱えて運ぼうとしている。


ーーーグラッ

目の前で藤咲が盛大に本をぶちまけて倒れそうになっている。

あぶねっ!

俺はとっさに手を差し出して藤咲を支えた。



「…あれ、」

「大丈夫か?」

「えっ!…あ、ありがとう!」

顔を赤くしながら急いで俺から離れる藤咲。

なんか、かわいいな。
本をあんな抱えて、運べるわけないだろ。