ーーーシュッ

「キャーーー!!笹本くーん!!」

俺がシュートを決めると、体育館に悲鳴が鳴り響く。




俺は小さい頃からこんな感じだった。

バレンタインには大量のチョコが下駄箱に入ってたし、告白されることも多かった。

まあ、なんとなく自分がモテることは気づいていた。




「あ、またいる。」


観客席を見上げて見ると、いつもいる女の子がいた。

クラスは違うから名前は分からない。

俺がシュートを決めると嬉しそうな顔をして、隣のやつに話しかけていた。