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駅に着いた。


定期を取り出し、改札に行く。

「さっき聞いたんだけど、寺坂君うちと同じ線なんだって。」

ゆいが言った。

「じゃあ、俺らあっち方向だな。」

私の方を向き笹本君が答えて、私と笹本君、ゆいと寺坂君、二人ずつに別れた。





「遥助いないと静かだな。」

ホームで電車を待っていると、笹本君が私に話しかけてきた。

「盛り上げるのうまいよね。」

「うるさいけどな。」

と笑って答えた。

笹本君の顔を見ると、優しげな笑みを浮かべている。