ゆいが言ったことを聞いて、私は舞い上がる。
「えっ?ほんと…?行ってみる!?ってかもう行く!」
今日はちょうど部活が休みの日だ。
急いで荷物をかばんに入れ教室をでる。
そして図書室に向かった。
「あ、いた…」
図書室に入るとすぐに友達と勉強している笹本君を見つけた。
相変わらずかっこいい。
180センチを超える長身に、染めていない黒髪。整った顔立ちでクールな性格。
バスケに真剣に取り組む姿は女子の視線の的だ。
笹本君の姿を見るだけで心臓がドキドキする。もう私は重症かもしれない。
「みか、話しかけなよ」
「だから無理だって!」
ゆいは簡単にそう言うけど私には話しかけるほど勇気はない。

