「いや、平気だって。」 私のために、甘いの苦手なのに食べてくれるなんて。 笹本君の優しさに気持ちが温かくなってくる。 優しい、やっぱり好きだなぁ。 「ほら、食べたよ。」 そう言って笹本君は、はぁーと盛大なため息をついた。 苦手なのに全部食べるなんてすごい。 「ありがとう!」 私は心の底から感謝した。 笹本君はあぁと言うのがやっとの状態だった。 私たちはカフェを後にした。