出会いはベタな図書室で


笹本君はまだ特にプレゼントするものが決まっていないらしい。

とりあえず私の好きな雑貨屋さんに行くことにした。



「こんなのどう?」

私は笹本君に可愛いマグカップを見せてみる。


「じゃ、それにする。」

「えっ!ちょっと待って。早すぎない!?もっと考えようよ。」


笹本君はうんと言って別のものを見に行った。

どうやら笹本君は本当に女心が分からないらしい。


「その人はどんな雰囲気の人なの?」

と私はプレゼントの参考にするために聞いた。

「うーん。ふわふわした感じ。」

「なるほどー。じゃあ、かわいい感じのものがいいね。」

笹本君の情報を頼りに違うお店に行く。


「あっ、これ可愛い!」

とお店に入って目に入ったピンを手に取る。
ガラスの花が3個ついているのが特徴的だ。