ーーーシュッ
優成君は綺麗な弧を描き、3Pを決めた。
それを見て、歓声が一段と大きくなる。
最近仲良くなって忘れてたけど、優成君は人気者だったんだ。
そう思いながら、私はまた試合に集中する。
「あっ、遥助ーー!頑張れー!負けんな!!」
ゆいが、大きな声で言うと、
ーーーシュッ
お返しとばかりに遥助君が続いて3Pを決める。
ーーーキャー!遥助ー頑張れー!!
また歓声が鳴り響く。
そっか、遥助君も人気者なんだっけ。凄いな、二人とも。
こんな二人が私と仲良くしてくれてるなんて夢みたいだな。
前は見てるだけだったのに。
「ねぇ、あのさ。」
大きい歓声の中、ゆいが私に聞こえるように話しかけた。

