“君想い恋詩”


そして、文化祭当日。


うちのクラスは
「コスプレ喫茶」…らしい。
ボーとしていたら、いつのまにか決まっていた。


そして、俺は何故か
執事の格好をしていた。

ボーとしていたら、クラスの女子に勝手に着せられた。


接客係にいつのまにか、なっていた俺は
早く終わりたくて、委員長に言われた通りに営業スマイルで接客をしていた。

そのお陰か、何事も問題なく前半が終わった。





更衣室でロッカーに体を預け、
一息ついた。


……疲れた。


普段あんまり笑わないせいか、
頬が痛い。

注文を聞きに行っただけなのに
なぜか、叫ばれた。
耳が痛い。


ズリズリと体が下へずり落ちていく。


……眠い。


目を閉じたら、寝てしまいそうなくらい
眠い。
瞼が重くなって段々下がってくる。

夢の中に行きかけていた俺を
1つの音が引き戻した。