キャーッ
かっこいいー
女の子の奇声がすごい中5人の人が登場した
ここまでで分かる人も居るだろう
そう私咲坂羽乃(16)はライブハウスに来ている
友達に誘われて嫌々来た
今大注目のskyoutというバンドを見に
5人とも高校生でイケメンすぎると女子高校生から
絶大な人気をほこっている
どうせ、大して歌も上手くないんだろう
顔だけ売っているんだろう…
という私の考えは彼の歌声で消された
彼の歌声を聴いたとき一瞬意識がとんだ
どこからか出てくるこの気持ち
きっとこれはプロの歌手では出せない
そんな不思議な気持ちが私の心の中に居た
誰かの歌を聴いてこんな気持ちになったのは
初めての体験だった
「ねぇ、あのヴォーカルの人誰??」
私は思わず友達に聞いた
「なに?羽乃?」
「もしかして羽乃も好きになっちゃた??」
「そんなんじゃないから!」
「とにかく教えて!!」ぬ
「はいはい。あのヴォーカルは夏川礼於」
「skyoutのメンバーの中で1番人気なんだよ」
「ふーん。そうなんだ!」
「かっこいいでしょ??」
「普通より上って感じかな?」
「もぉ、羽乃ってば」
私をこのライブハウスに連れてきたのは
イケメンが大好きすぎる
初めての友達
西條 里桜(16)
超がつくほどのお嬢様でわがまま
今日体験した事があんな事になるなんて
今の私は知らなかった
「ねぇ、今日のライブ楽しかったでしょう??」
「まぁ、思ってたよりはね」
「もぉ、本当に羽乃って素直じゃないよね」
「うるさい!」
この時私は既に彼に惹かれていたのかもしれない
ライブが終わって直後
私は見てはいけないものを見てしまった
彼らはライブに来ていた女の子全員と…
なんとキスをしていた
あまりの衝撃さに私は走った
「ドンッ」
「いったー」
「ごめんね?大丈夫?」
「あっ、大丈夫です」と顔を上げた瞬間私は後悔する
ぶつかった相手があのヴォーカルだった