目が覚めると最初に白い天井が見えた。 薬のような匂いもした。 前にも同じ場面に会った気がする。 片足を白い包帯をまかれ、 隣に松葉杖が置かれている。 全身が打たれたように痛い。 なにが起こったのかわからない。 なぜここにいるのかわからない。 でもお前の笑顔だけは頭に焼きついている。 お前が大好きなことは忘れていないよ。 俺は事故で記憶を失った。