病院へ戻る時間が惜しく、



そのまま家に残ることにした。




プロらしくなったギターをにぎった。



この姿をお前が見たらなんて言うかな。


「かっこいい!似合ってるよ…」



相変わらず可愛い笑顔で褒めてくれるかな。




黄色のいちょうの葉がふわりと窓に落ちた。


あぁ、お前が今隣にいるなら


強く強く抱きしめるのに…



おかえり、もうどこにもいくな、



離れるなよって、抱きしめるのに。