*翔平side**
(あいつまだ来てないのかな…)
6時45分。俺はまだ竹田のことを探していた。
「お、竹田と同じ中学のジャージ。」
俺はそいつらの方に近づく。
『そんな大きい声出さなくても…笑笑』
『ごめんごめん笑笑』
…ん?この声もしかして…
俺が今一番聞きたかった声。
その声の持ち主は…
(竹田舞衣発見…)
やっと見つかった。俺の愛しい人。
俺がそのまま入口に向かっていると、
竹田がこちらを見ていることに気づく。
(目合っちゃった…)
こんな些細なことで喜ぶとか、俺バカかよ。
今日俺は、あいつに俺の気持ちを伝えようと思っている。
俺があいつのことを好きだと知っているのは利紗だけだ。
利紗はすごくいい子で、俺と気が合う。
感がいいやつで、俺のことなんてお見通しだ。
利紗にはいつも助けてもらっている。
だから利紗に協力してもらう。
すごく緊張する…
「今日も1日頑張ろ!」

