恋する試合会場。


『あ、でも…』

「ん?」

『舞衣ちゃん大人の人苦手ですから…』

「え、それ俺だめじゃん」

『それに人見知り激しいですし…
ま、喋ってれば本人も打ち解けられるって言ってましたよ!』

「ならいいけど…」

『あ、挨拶終わったみたいなんで呼んできます!』

「お、おぉ…。あ、一階の休憩所に行くように頼む。」

『はーい!』

大人が苦手、かー…。

俺はもう諦めろってことなのかな。

まあ別に、俺の気持ち伝えるだけだし、

はっきりすれば俺はそれでいい。

「俺も行くかー」

俺は一階の休憩所に向かう。

利沙は竹田少し話しているらしく、

まだ休憩所に竹田の姿はない。

(なんて言えばいいんだ…)

俺はまだ言う事を考えていなかった。

ただ"好き"という気持ちを伝えられればそれでいいが、

ちゃんと話したこともない相手に急に言われても困るだけだ。

告白なんて生まれて初めてするもんだから、

かなり緊張する。