俺の名前は高山翔平(タカヤマ ショウヘイ)24歳。

中学校の教師をしている。

俺は卓球部の顧問をしている。

ある日の試合会場。

俺は、道が混むことを恐れて、少し早めに家を出た。

「寒ぃー…」

会場までは約1時間弱。

今は6時過ぎ。

「今日はやたら車多いな…
いつもはこんなにいないんだけどなー」

とか言う内に、試合会場についた。

みんな考えていることは同じらしく、駐車場は早くも車が溢れている。

「あ、あそこ会いてるじゃん。
ラッキー」

俺は車を止めて入口に向かう。

『高山先生!』

「あぁ、小松先生。おはようございます。」

小松研二(コマツ ケンジ)。同じ市内の学校の卓球部顧問。

そして、その隣にいるのは小松先生の娘。

俺の教え子の一人である。

『おはようございます!』

「あぁ、おはよう。」

こいつは最近俺にくっついてくる。

俺のことが好きだとかなんとか、卓球部内ではそんな噂もある。

俺は別に好きなタイプではない。

「小松先生。俺、別な場所行ってきます。」

『わかりました。場所は俺がとっておきます。』

「助かります。」

『先生行っちゃうの…?』

「あぁ。すぐ戻るから。」

そう言って俺は二人のそばから離れた。