【短編】純白の愛を貴方に



「あ、ああ。やめて、やめて、貴方!」


”なぜ、なぜ、この俺が、人間如きに感情を左右されねばならぬ!”


びゅうううう。


「貴方!」


”なぜ、俺が感情を持ったのだ!なぜ……、








いけない!


消えちゃう!









なぜ、俺はお前を愛してしまったのだ!!!”








びゅうううう!!!!!








風が取り囲んだ。





貴方を取り囲んだ。





いや、いやよぉぉ!





声にならない声だった。