「部長!早くこの縄ほどいてください!」



「ダメだ!お前は我が使い魔のいけにえなるのだ!」



「誰か助けてくださいよ!」
はぁーどうしてこうなってしまったんだろう……


「伊達真人(だてまさと)です、
今年から編入してきました。よろしくお願いします。」



親の仕事の事情で東京に引っ越すことになった俺はこれからの学校生活がかなり楽しみだった。



キーンコーンカーンコーン
チャイムがなり教室の大半の生徒は部活に行き教室には俺一人になってしまった。



「部活かーやらなくてもいいとは言われたしなー……まぁ、見るだけ見るか。」



ポケットから先生にもらった部活の紙を取り出した。



「ええっと、バスケ部は、?と、」



意外と学校が広いせいかなかなか、思い通りの場所にこれなかった。



「この角を曲がったら校舎の裏か、」
そういって真人は曲がり角を曲がった、
その時だった!
「うわぁ!…いってー」
なにかにつまづいて鼻を地面に強打した。



なににつまづいたか確かめるため振り向くとそこには、見知らぬ少女が倒れていた……