おばあちゃんは
この村について話してくれた。

この村には
『栄えの神様』がいる。
その神様がいるからこの村は
毎月栄える。
その神様がいる証は、
おばあちゃんがいつも身につけている
ネックレス。
そのネックレスは
代々受け継がれる物で、
そこの娘が18歳になると渡される。
栄の神様は男の人だから
18歳になった女の子に渡される
だけど、
そのネックレスをつけていると
海賊に狙われる。
なぜなら、そのネックレスを
持っていると神として慕われる。
海賊は、神の座を手に入れるために
ネックレスを奪いにくる。
私の母も18の時に受け継がれ、
守り続けてきたけど、
私が小さい頃に襲われ、連れ去られた
その際にネックレスだけは
残したいと母が必死に
おばあちゃんに渡したんだって。