ゴシゴシと目を擦り泣くのを我慢しようとする遥を俺は力一杯抱きしめた。 「ごめん、なさいっ…。でもっ、一緒に…祝いたくて……」 「一緒に祝ってよ。遥に祝って欲しい」 小さい体を力一杯、力任せに抱き締める。 あまりにも、細くて、弱々しくて、切なくなる。 「お誕生日おめでとう、翼…」 少し距離を置いてそう言った遥が笑った顔。 綺麗だった。 「ありがとう。遥…愛してる」