俺の言葉はきっと遥の事を責めた様なものだ。 「すいません。俺帰ります」 「え、あ、翼くん!?」 上司の言葉を背中で聞き、店を出た。 早く会いたい。 会って、ごめんって伝えて、涙を拭ってやりたい。 赤信号が更に俺を焦らせる。 「遥……」 笑った顔、泣いた顔。 怒った顔、拗ねた顔。 次々と浮かぶその顔がとても愛おしい。