「遥?」


立ち上がり遥に近づこうとするのを、俺はすぐにやめた。


「遥、それ何?」


スカートから見える綺麗な脚にくっきりと残された赤い痕。


ばっと勢い良く遥が手で隠す。


え、なに?


見られたらまずいもんだった?


「な、何でも無いよ。行ってきます」


あははっと誤魔化すように笑って遥は家を出た。