「あ、あの?」


「ん?」


いやいや、可愛く微笑まれても抱き寄せられる理由が分からないですけど。


「いや、可愛い遥を抱き締めたくなるってもんだよ」


「っえ、う?」


可愛いって翼の言葉に、言葉にならない程の羞恥が私を襲う。


かと思えば、耳元には近付いた声に身体の体温が上がる。


「ハンバーグ、口移しでってどう?」


「ば、馬鹿っ!」