「あー、俺遥のハンバーグなら何個でも食べれる」


冗談のように言いながらネクタイを外す翼。


「っ」


きっと顔を真っ赤にさせている私。


これだから大人には勝てない。


いつもいつも、非常識にも程がある。


「そこのお嬢さん、赤くなってるよ」


わざと言った翼をキっと睨む。


「無駄だよ、無駄」


スッと腰に回された翼の手によりグッと抱き寄せられる。