こんなにも求めるのは翼だけなのだから。


「ははっ。そんな事、どこで覚えてきたの?」


「ホントの事だもん」


「ほんと、可愛いすぎる 」


そう言うと翼は私の唇を噛み付くように奪っていく。


何度も何度も繰り返されるキスに、翼以外の事は考えられなくなっていた。


「白雪姫、断ってよ?」


計画通りと言うかのように笑う翼を、私はまた彼の思惑にまんまと落ちたのだった。