「そんな事、王子は許さないよ。」


そう言うと今度は逆の首筋が、チクッとした。


「つ、ばさっ…!!」


まるで独占欲を表しているかの様に、赤く残る跡。


「俺以外の王子様なんて、必要無いよ」


ドサッと押し倒されたかと思えば、覆いかぶさってきた翼の顔はいたずらっぽい顔をしていた。


スッと慣れた手付きで衣服の中へと手が伸びてくる。


「っう…」


全身の熱がその一点へと集中する。


他には何も考えられない。