Deep grief

「お…終わった!」

「まぁ俺の手にかかれば
こんなもん朝飯前だな」

「はいはい…
ありがとな、大翼
おかげで助かったよ」

「あぁ、手先は器用な方だからな」

ドヤ顔をかます大翼をスルーして
私は鞄を手にした

ん…?
あれ、まって
この流れって…

「おい、なにボーっとしてんだよ」

いつの間にか扉の前にいる大翼が私を呼ぶ

ちょっと…
これって一緒に帰れるの!?

朝、頭ぽんってされただけで嬉しかったのに
今日は本当に幸せ

「ご、ごめん!今行く!」