学校では七三と一緒に行動することが多い。
七三は同じクラスだが、大翼と絆は他のクラスのため
校内で一緒にいるのは昼休みくらいになってしまう。



「そういえばなおは髪傷んだりしないのー?」

「ん、私か?
あんま気にしないからな…」

「えー、でも綺麗だよねー
やっぱ茶色いのは水泳の影響?」

「うん、そうだね
小さい時からやってるし」

七三の言うとおり私の髪は茶色い。
生まれたときはもちろん黒かったのだが
3歳の頃始めた水泳の影響により
色素が薄くなってしまった。

「さすが水泳部エース!
あ、髪長いわりにダメージ少ないね
大事にしてるの?」

「話の趣旨がバラバラだよ七三…
で、髪?髪は女の命、だからな」

「何それ尚っぽい!
とりあえず三つ編みしよー」

「自由本邦だなほんとに!
もういいよ好きにしてくれ…」

「じゃあ好きにしてやるー!」

その日、私の髪は七三に散々遊ばれた。