先輩に一途な涙

一途な恋はかっこいいとかって言われるけど、そんなにかっこいいか。
僕は疑問に思う。
僕の隣にいるのは僕の親友の中崎裕也。
裕也には好きな人がいて、好きな人もいま順調みたいで。
って、いま修学旅行中だった。

「次、悠一の番だよ。」
「え、なんの話?」
「お前、聞いてなかったのか?」
「うん」
僕の隣にいるのはいまさっき説明した親友だ。
「悠一の番だよ」
「また、聞いてなかったは。」
「またかい、まぁいい、好きな人を暴露することになったの。」
「で?」
「次はお前の番という意味。」
「えーーーーー」
ちょっと待って、僕いま好きな人いないんだけど。
「僕、いま好きな人いないんだけど。」
「嘘おっしゃい」
「本当のこと。」
クラスメートの空気が変わった。
クラスメートの男子が「もう寝るか。」というった。
納得したかのようだった。僕たちは寝たのだった。
修学旅行が終わり、学校生活はいつも通りの生活に戻った。
変わったことと言えば、みんな僕を早く初恋をしろよなどのことだった。
僕の恋を応援してるみたいだった。

「裕也はいま、好きな人とはどうなってるの?」
と、放課後、帰り道、僕は気になり聞いてみた。
「明日にでも告るよ」
「えーーーーーーー」
僕は修学旅行の時みたいにびっくりしちゃった。
「お前はいいな。」
「なんで?」
「好きな人がいて。」
「あぁ、そうだな。」
裕也の好きな人はクラス一の美少女の八重島さんだった。
「お前も早く彼女作れよな。」
「うん。」
二人は分かれ道で別れたのだった。

翌日…
二人は「おはよう」といつもの挨拶で二人は歩き出した。
くだらない話、そんな話をできるのはお前だけだとそう思うのはお前だけだった。
目の前にはもう玄関の扉。
「そう言えば、お前、先輩に1人かわいい先輩いるみたいだけど、行ってみるか?」
と聞いてきた。
「先輩はあんまり。」
「いや、行ってみようよ」
裕也の圧迫感で、僕はうんと頷くしかなかった。

そして、まちかねの…
まちかねとは思ってないけど、昼休みがきたのだった。
「ほら、行くぜ。」
と、言われるまま、僕は三年生の教室に裕也に連れていかれたのだった。
三年生の教室の前…
別に興味はないものの…
僕は教室の中を伺うように見てると、後ろから三人の中の真ん中の人が昨日言ってた人だよ、名前は祐奈先輩だよ。
と、言われるがままに、僕は裕也に押され、中に入ってしまった。
男子は学食に行ってるみたいで、中には女子がほとんどで…
中に入った途端、僕は先輩たちの視線が気になって行ったものの、それは違った。
1人の先輩が僕に近づいてきた。
「かわいい後輩じゃん、誰に用?」
と、聞かれ、僕は困ったなぁ。とおもいながら、周りには先輩たちが集まってしまった。
どうしよう、その状況。
どんな状況なの?
「誰に会いにきたの?」
「誰がかわいい?」
など、いろんなことを質問されていた中、僕の前に現れたのは…
「みんな、後輩くんが困ってるんよね?
だったら…」
その先輩、どっかで…
覚えてない。

それから間もなくして、僕を助けてくれた先輩が僕を廊下まで見送ってくれた。
「後輩くん、ごめんね、困ったでしょ?」
「あなたが助けてくれたので助かりました。ところで先輩の名前はなんですか?」
「まだ、言ってなかったね、私は月島祐奈です。後輩くんの名前は?」
「悠一です。」
「では、またあとで。」
僕は三年生の教室を後にした。
ちょっと待って。
あの先輩が学園一の美少女の先輩だということがわかった。
廊下をあるきながら、僕はあの先輩、どっかで。とおもいながら。