ある夜
私は一人で歩いていた。
実は数時間。
いや数十分前彼氏にフラれていた。

彼氏いわく
「お前は一人でも大丈夫だろ。俺いなくても平気じゃん」
だそうだ。

彼は高校生ながらモデルをしていた。
忙しい日々の中彼に迷惑をかけちゃいけないと、
寂しいとか、もっと一緒にいたいという本音を隠していた。
だがどうもこれが裏目に出たらしい。
彼には一人でも平気だと思われていたらしい。

「あーあ。こんなことになる前に言っとけばよかった。本当の気持ち」
「もー。誰でもいいからあたしのこと好きになってくれないかなぁ?」

「ニャーン」

「あはは。キミが私の彼氏になってくれるの?ありがとう」

「ミャーン?」

「へっ、何で涙なんかが.......あーもー、悔しいなこんなに好きだったのに。はぁ」
「よし、明日は休みだし帰ってさっさと寝よっと」
「おやすみ、猫ちゃん」

「ミャン」

このときは考えても見なかった
このときの私の言葉がまさか現実になってしまうことを..............。